- 友募・馴れ合い
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山の中の古い無人駅 訪れる人もなく人の気配は全くない
ホームにでると薄茶けた木のベンチ
座ると頬に夏の風 山の奥からウグイスの残り声
濃い葉の間から一台の列車が見えてきた
少しだけカーブした線路を ゆらゆらと走ってくる
ホームに停まった列車からは 誰も降りてこない
乗る人も居ぬまま 静かに何事もなく発車する
遠ざかる列車を見送ると 小さなため息一つ
何度同じことを繰り返しただろう
外に出ると白い駅舎の 傍らの木に初花がひとつひらく
さぁ、帰ろう としたとき突然のにわか雨
濡れてしまったよ- 2
22/06/30 08:28:37