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- 匿名
- 20/06/01 13:12:44
6/1(月) 12:20
新型コロナウイルス感染拡大の影響で休校が続いていた京阪神の公立小中学校などで1日、本格的に授業が再開された。3月初めから自宅などで過ごしてきた子供たちは、友達や先生との久しぶりの再会に笑顔を見せた。一方、各校は分散登校や教室の換気など感染防止策を実施。子供たちもマスクを身に着け、手洗いを何度もするなど、2カ月遅れの新学期は喜びと緊張が交錯する中でのスタートとなった。
■先生がフェースシールド着用
大阪府では全公立学校で授業が再開になった。大阪市都島区の市立中野小学校(児童数420人)ではクラスの半分ずつが午前と午後にそれぞれ2~3コマの授業を受ける分散登校を実施。教職員は児童が入れ替わると教室のドアや机を消毒し、授業中は飛沫(ひまつ)感染を防ぐために市から配布されたフェースシールドを着用した。
教室は常時換気され、児童は通常よりも間隔を空けて着席した。4年1組では午前中に登校した19人が1年間の目標を用紙に書き込み、算数などの授業に臨んだ。女子児童は「一番仲の良い子は後半に登校するので早く会いたい。音楽で歌うのが好きなので早くできたらうれしい」と待ち望んでいた。
牧野美奈子校長は「手洗いや消毒、マスク着用をしっかり守って、徐々にいつもの学校生活に戻していきたい」と話した。
府立学校は15日から通常授業や部活動を再開する予定で、府教委は府内の市町村教委にも同様の要請をしている。各校とも授業の遅れを取り戻すため、夏休みや冬休みを大幅に短縮する見込み。
■校内テレビ放送で「朝会」
神戸市でも市立小中高校など計263校が授業を再開した。長期休業明けの児童の心身に配慮し、手洗いの徹底など「新しい生活様式」に慣れてもらうため、今後2週間は学級を2分割した分散登校とする。
兵庫区の明親小学校(児童数661人)では密集を避けるため、運動場に集まらず、校内テレビ放送で「朝会」を実施。川下浩校長はひもを結ぶ様子を見せながら児童たちに「これから仲間としての絆を結んでいきましょう」と呼びかけた。
6年1組では20人の児童が1席ずつ空けて座り、真剣な表情で放送を聞いた。児童は「ずっと家にいてモヤモヤしていたので、友達と会えてうれしい」と話した。
明親小では児童たちにしっかり手洗いをしてもらうため、授業の合間の休憩時間を従来の10分から15分に延長。手洗い場では「密」にならないよう、教師たちが児童たちを見守る。【反橋希美】
■マスク姿、間隔空けて
京都市では幼稚園や小中高校など市立の全258校・園が再開した。子供たちには隔日授業や分散登校などで徐々に学校に慣れてもらう。高校は8日、幼稚園と小中学校、特別支援学校は15日から通常授業を始める。
京都市中京区の市立朱雀第二小学校(児童数314人)では午前中、2年生48人が体育館で学年集会を開いた。矢野智子校長は「(休校中の)3カ月間、いろいろな人に支えられてよく頑張りましたね。(行事など)全部前とは同じようにならないが、皆で協力して楽しめることを考え、今日からの学校生活を大事にしよう」と語り掛けた。体育館は扉を開けて換気し、児童は全員マスク姿で間隔を空けて座った。
その後、クラスごとに担任から今後の学習について説明を受けた。教室でも机同士が1メートルほど空けて置かれるなど、対策が講じられた。2年ろ組の児童は「久しぶりに学校に来たので緊張したけれど、楽しかった」と話した。
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