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2016.7.27 13:57更新
【ソウルからヨボセヨ】
複雑な文章が書けない韓国のデジタル世代
【外信コラム】
韓国で“アナログ世代”が暮らすのはしんどい。外国人となると、なおさらだ。
スマートフォンの対話アプリ「カカオトーク」や「LINE」を通じて、韓国の知人などからひっきりなしに短文メッセージが届く。
食事のお誘いから記者会見のお知らせまで、多種多様な情報が寄せられる。
中には、すぐに返信した方がいい場合もある。
が、小さな文字を打つのに慣れていない。
しかも韓国語だ。
つづりを間違えたり文面を考えたりしていると、別のメッセージが届く-。
だから、白状すると、支局のスタッフにスマホを渡し、“代筆”を頼むことがある。
そうしないと、韓国のネット社会のスピードについていけないのだ。
先日、韓国紙に「代筆業が盛況!」という見出しの記事があった。
「同じ境遇の韓国人もいたのか」と驚いて読むと、違った。
スマホの短文に慣れた“デジタル世代”が、複雑な文章を書けなくなっているという。
就職・入学用の自己紹介書や志望動機書を、5万ウォン(約4700円)以上出し代筆業者に頼んでいるらしい。
「それを見越して文書に重きを置かない大学もあります」(元大学教員)。
私の方は-というと、あまりに立派な韓国語だと“代筆”がばれてしまうので、「ほどほどのレベルで…」とスタッフにお願いしている。(藤本欣也)
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16/08/20 22:00:38