【相撲】貴乃花 落選の総指揮を執った黒幕の正体

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https://news.nifty.com/article/sports/jitsuwa/12151-14759/

貴乃花2票落選の総指揮を執った黒幕の正体

2018年02月13日 19時00分

(略)

 しかし、この貴乃花親方の思いは木っ端みじんに砕け散った。開票の結果、貴乃花親方の得票は11人の中で最低の2票しか入らなかったのだ。1票は自分の票で、もう1票は息子の嫁の父である陣幕親方(元幕内富士乃真)とみられているから、101人の親方たちの中で貴乃花親方の心意気に賛同し、1票を投じた親方はただの1人もいなかったことになる。大惨敗だ。
 おそらくこれは貴乃花親方にとっても計算外。投票が確定後、このところ頻繁に見せていた笑顔とは一転したかたい表情で、ひと言も発しないまま部屋に戻ったが、ショックでとても話せる心境ではなかったことが窺えた。

 どうして貴乃花親方は、こんなに救いようのない敗れ方をしたのか。票の流れを見ると、4年前に協会ナンバー2の事業部長だった先代九重(元横綱千代の富士)が落選した時によく似ている。
 この時の先代九重は、理事長の座を狙って北の湖理事長の逆鱗に触れたと言われる。このため、北の湖理事長の息のかかった出羽海一門の票が対抗馬の友綱親方(元関脇魁輝)に流れたと噂された。この結果、先代九重はわずか2票差で涙を飲み、一気にヒラ委員に落とされた。

 今度もまた、明らかに貴乃花親方の落選を狙ったような票の流れを読み取ることができる。
 「事前の予想では、貴乃花親方と一門の結束が甘い高島親方(元関脇高望山)、基礎票の少ない山響親方(元幕内巖雄)の3人が当選を争うと見られていました。ところが、高島親方は基礎票の9票から3票上積みして12票を獲得してトップ当選しましたし、山響親方も8票まで伸ばしました。この2人に“支援の手”が伸びたのは明白で、気になるのはその票の出どころです。一番余裕のあったのは時津風一門。おそらくここから高島親方らに流れたものと見られます。ここの長は八角体制を支える鏡山親方(元関脇多賀竜)ですから。また、一門の締め付けも相当なもの。『裏切ったら一門から追放する』、と宣告した一門もあり、今回は貴乃花親方が入り込む余地がなかったんです」(大相撲担当記者)

 気になるのは、この「貴乃花潰しの総指揮を執ったのは誰か」だ。選挙の結果、誰が最も利益を得たか、というところをみれば、自ずと浮かび上がってくる。
 貴乃花親方が消えたので、3月の理事長選で。八角理事長の再選はもう確実だ。たとえ身代わりで当選した阿武松親方が手を上げても怖くはない。しばらく八角理事長の天下が続き、2年後に貴乃花親方が返り咲いても、「これまでのような求心力は戻ってこない」と見る関係者は多い。
 つまり、みんなで寄ってたかって貴乃花親方を袋叩きにしたのだ。

 問題は、貴乃花親方の今後。これで貴乃花親方は、理事会に出席できる役員待遇からもう一つ下のヒラ委員に落ち、これまで部下だった親方たちの指示を仰がなければいけなくなる。プライドはズタズタだ。
 果たして、貴乃花親方に再び立ち上がり、大相撲界改革を熱く語る気力が残っているか…。

https://news.nifty.com/article/sports/jitsuwa/12151-14759/

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