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作家の故下田治美さんの同名小説が原作。母娘の絆と同時に、母の執拗(しつよう)な娘に対する虐待を描いた問題作で、1998年に原田美枝子主演で映画化。モントリオール世界映画祭で国際批評家連盟賞を受賞したほか、日本アカデミー賞では作品賞をはじめ8部門を受賞した。
ドラマでは現在のヒロイン・照恵の姿と、照恵が母と過ごした過去を回想するシーンを並行して描写する。激しい感情をぶつけてくる母と、それをおびえながらも受け止めていた照恵。
対照的な母娘を演じ分けた篠原は「甘いものばかり食べていると辛いものが欲しくなりますよね?そんな感覚で演じていました」と語った。
映画版を公開時に見ていて「衝撃でした。役者を続けていられるのであれば、いつか巡り合いたいと思った作品でした」と当時から出演を願っていたという。今回のドラマの田中雅博プロデューサーも「日本のトップ女優である篠原さんに全身全霊を込めて演じてほしい」と考えていたといい、まさに相思相愛で迎えた作品となった。
現代でも大きな社会問題となっている幼児虐待。篠原も2児の母親として人ごとではない。「意義のある作品と思うし、世の中の人たちに少しでもいいから何かを感じ取ってほしい」と話している。
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16/09/14 06:11:05