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- NHK
- 16/05/11 07:09:15
救急車の出動件数が増え続けるなか、千葉市が去年とおととし、年7回以上救急車を呼んだ人について調べたところ、救急要請の9割近くが軽症や搬送の必要がないケースだったことがわかりました。
救急車の出動件数は全国で6年続けて過去最多を更新し、件数の増加によって現場到着までの時間が遅くなることが課題となっています。
こうしたなか、千葉市が去年とおととしに出動した10万7000件あまりのケースを分析した結果、年7回以上、救急車を呼んだ人は2年連続で140人を超えたことがわかり、中には1年間に121回、3日に1度のペースで呼んだ人もいました。
こうした人たちの救急要請は年間およそ1700件にのぼり、このうち医師が軽症と診断したケースや現場で搬送の必要がないと判断されたケースが87%を占めたということです。
さらに、頻繁に救急車を呼んだ人のうち17人を調査したところ、半数がパニック障害やうつ病などの心の病を抱える一人暮らしの人で、体調不良などで不安が高まると症状が軽くても要請するケースが多かったということです。
千葉市消防局救急課の梅澤哲雄課長補佐は、「病院の受診を勧めたり、家族と連絡を取り合ったりすることで心の負担を軽くできる。
福祉関係者や地域と連携して支援し、緊急性の低い要請を減らしたい」
と話しています。
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