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- 匿名
- 15/07/15 23:18:08
読売新聞
2015年07月15日
学校の夏休みを前に、読書感想文や自由研究などの宿題を有料で丸ごと請け負う業者に注文が相次いでいる。
塾通いで忙しい子供のために、学校の宿題の代行を依頼する保護者らが目立つという。
宿題は学習指導要領などで位置づけられておらず、文部科学省は「代行は望ましくないが、業者にやめさせることは難しい」としている。
「中学2年生の息子の理科の自由研究をお願いします」。
7月上旬、首都圏で宿題代行をする元塾講師(31)の男性のもとに、関西の公立中学校の生徒の保護者から夏休みの宿題を依頼するメールが入った。
昨年からホームページなどで受け付けており、昨夏は約50件、今夏もすでに約10件の依頼を受けた。
料金は、自由研究1件で1万5000円、読書感想文1枚(400字)2500円など。
感想文などは子供に清書してもらい、漢字のドリルでは子供の字体をまねて書くこともある。
アルバイトへの再委託もするが、「夏休みに入ると注文が多くなって受けられない場合もある」。
東京都内の大学在学中に代行業を始めた20歳代の男性も毎年、夏休みの宿題を引き受けている。
読書感想文は1文字6~7円で書き、自由研究で朝顔を育てることも。
今夏はこれまでに約10件の依頼があった。
「塾の夏期講習などを優先させ、学校の宿題ができない小中学生の保護者が多い。共働きの親が増えて宿題を手伝う時間がない事情もあるようだ」と言う。
代行業者はインターネットなどで注文を受け付けており、少なくとも十数業者いるとみられる。
小学6年生だった息子の宿題代行を頼んだことがある首都圏の男性は「中学受験を控え、塾では連日テストがあり、負担を減らしたかった」と振り返る。
読書感想文の宿題を代行するために本を読む業者(13日)
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