- ニュース全般
-
>>118 《続き》
家庭のささいなトラブルが事件に発展したケースは少なくない。
平成17年3月、札幌市清田区北野四条の自宅で、夫(80)が昼食と夕食で嫌いな揚げ物が出されたことに立腹。
妻の首をタオルで絞めて殺害し、逮捕された。
当時、夫は80歳、妻は72歳。
50年近く連れ添った伴侶を手にかけたことについて夫は、「自分への当てつけだと思った」と供述した。
11年ごろに息子夫婦らが家を出たあと、夫婦関係が急速に冷え込んでいったという。
26年2月には、京都府向日(むこう)市で、就寝中の夫に「湿布を買ってきて」と頼んだ妻が、断られたことに激高。
台所から刃渡り約20センチの包丁を持ち出し、夫にいったん取り上げられたが、再び取り返して右胸を刺した。
夫婦は家庭内別居の状態だった。
捜査関係者によると、今回の大田区の事件で夫は「日ごろから妻の言葉遣いに我慢ができなかった」と説明し、積もり積もった不満があったことを明かした。
ある捜査幹部は、「不満がささいなきっかけで爆発し、事件に発展してしまうケースは、実はそれほど珍しくない。他人から見たら『え、そんなことで?』という理由がきっかけで、人を殺してしまうことだってある」と顔をしかめる。
同署は4月14日、妻を釈放。
夫は被害届を提出せず寛大な処置を望んでおり、妻は書類送検にとどまる見通しという。
「一番かわいそうなのは幼い子供。目の前で大好きなお父さんとお母さんが怒鳴り合って、刃物まで持ち出して…。そんな光景を見せるのはまさしく児童虐待だ。子供のためにも、早く関係を修復してほしい」
捜査幹部は、ため息混じりにつぶやいた。- 0
15/08/15 17:54:10