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産経新聞
「トイレが臭い」「汚い手で触るな」「ぶっ殺すぞテメー!」…3歳長男の目の前で繰り広げられた夫婦喧嘩“刃傷沙汰”の結末【長文】
幼い長男の目の前で繰り広げられた過激な“夫婦げんか”の引き金は、夫のトイレが臭かったことだった。
東京都大田区で4月、包丁で夫(34)を殺害しようとしたとして、会社員の妻(29)が殺人未遂の疑いで警視庁に逮捕された事件。
夫婦は過去にも警察官らが仲裁に入るトラブルを起こすなど、険悪な雰囲気だった。
他人にはささいに思えるいざこざも、捜査関係者は「積み重なって事件のきっかけになることはある」。
犬も食わぬと言われる夫婦げんか。夫婦に何があったのか。
「助けて!」住宅街に響いた夫の悲鳴
「誰かが『助けて』と悲鳴を上げている」
4月12日午後1時10分ごろ、警視庁大森署の交番に近所の女性が通報した。
現場は交番からすぐのマンション。
署員が悲鳴が聞こえた一室に駆けつけると、包丁で切りかかる妻と、その手を必死の形相で押さえつける夫の姿が飛び込んできた。
夫の左頬には3センチほどの傷があり、出血していた。
署員は2人を引き離し、妻を殺人未遂の現行犯で逮捕。
妻は「殺すつもりはなかった」と供述したうえで、にわかには信じかたい動機を話し始めた。
午後1時ごろ、妻は長男(3)と外出先から帰宅。
長男が「トイレに行きたい」と訴えた。
当時、トイレの中にいた夫は、まだ1人で用を足すには心もとない長男に手を差し伸べた。
その瞬間、妻は「汚い手で触るな!」と叱責。
夫はしぶしぶ手を洗い、再び長男の元に戻った。
すると、妻は今度は「こんな臭いトイレじゃ、子供を中に入れられない!」と激高。
ついに堪忍袋の緒が切れた夫が「何だと。このやろう!」と応酬すると、妻は「ぶっ殺すぞ、テメー!」とまくしたてた。
「やれるもんならやってみろ」。
夫がそう続けると、妻は台所に向かい、包丁を握りしめたという。
揚げ物で立腹し、殺害も
この家庭では、昨年1月にも警察が絡むトラブルがあった。
夫婦げんかで家を飛び出した妻が、公衆電話で夫に「今から殺しに行く」と脅迫。
慌てた夫は同署を訪れ、事情を説明。
署員や夫婦の親族が間に入り、事なきを得たという。
《続く》- 0
15/08/15 17:47:55